認知症の基礎知識(2)


前の記事:認知症の基礎知識(1)

認知症の治療

現在の医学では、認知症は治る病気ではありません。 と、言われていますが、認知症は症候群であり症状の集まりです。

原因となる疾患によって出やすい症状は異なり、中には原因は違っても同じような症状が出たりする。また、複数の原因が重なっていたりすることもあります。

認知症の中には、認知症状が改善する(治りうる)ものもあります。

●正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)は、頭の中や脊髄の表面を流れる、髄液(ずいえき)と呼ばれる水が、脳の中心にある脳室(のうしつ)と呼ばれる場所に溜まり、周りの脳を圧迫する
●慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)頭をぶつけたりしたときに頭蓋骨と脳の間に血の固まりができ、それが脳を圧迫します。
●脳腫瘍や甲状腺機能低下症、栄養障害や薬物、アルコールに関連するものうつ病の仮性認知症や薬物惹起性の認知症様状態

などです。

脳細胞が死滅することによって起こる、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症と違い、脳が圧迫されたり何らかの要因により脳が正常に機能しないことによっておこる認知症です。

以下をご覧ください。 WHO(世界保健機構)が認知症の診断基準(要約)を定めています。

129

厚生労働省では、「いったん正常に発達した知的機能が持続的に低下し、複数の認知障害があるために社会生活に支障を来すようになった状態」という言葉が定義として使われています。

少し難しい話になりましたが、

早期発見、早期治療

こんな言葉を聞きませんか?  早期発見することで早期絶望をしてしまう。。早期発見早期絶望と上手いことを言う人もいますが、この考えは良くありません。

それは、上でも書いた認知症が改善する(治りうる)認知症であるかもしれないからです。

折角治りうる可能性があるのに、放置することで取り返しにつかない状態になる事も考えられます。

それに、もし認知症であった場合でも、早期に発見し早期に治療することで進行を遅らせる事や予防に繋げられるからです。

アルツハイマーであれば、ドネペジル(アリセプトが有名)等で、症状の進行をより緩やかにし、より長く認知機能を保つことが出来ると同時に、周りの人なども含め準備をすることもできるからです。
脳血管性の認知症であれば、脳出血や脳梗塞の再発で症状が進行するので、進行しない環境づくりをすることで進行を抑える事も出来ます。

ということは、一番大切なのは今ある認知症の原因が、どこからくるものなのかを発覚させなければなりません。

そもそも認知症で予防が出来るのは、脳血管性認知症位ではないでしょうか。

脳梗塞や脳卒中が原因である脳血管性認知症は、脳梗塞や脳卒中等の血管の病気を防ぐことが予防になります。

アルツハイマー型認知症や、レビー小体型認知症は、発症原因が分かっていない今、予防策はあくまで予防策であると思われるものにすぎないというのが私の持論です。

とはいえ、何もしないで手をこまねいているよりは、予防策の中に本当の予防策はきっとあると思いますので、自分が良いと思う予防策を講じておくのが一番なのです。

認知症の基礎知識(1)でもありました、認知症の発症率とかかわりがあると考える、歩幅と栄養。こういった点は注意しておくと良いのではないでしょうか。

連想ゲームみたいに、こういった認知症の発症率で違いがったものを積み重ねていき、歩幅、栄養、○○、∴∴、□□で共通する物質は、、とか、考えていくのも面白いかもしれませんね。

話は戻して、アルツハイマー病のリスクで一番高いものは加齢だと考えます。 その根拠は、発症年齢です。 病気ごとに発症しやすい年齢があったりばらけていたりと色々ありますが、アルツハイマー病に限って言えば圧倒的に高齢者が多いからです。

アルツハイマー病に関する面白い記事があるので引用します。

アルツハイマー病についての研究が進むほど、研究者は、遺伝子がこの病気の発症に重要な役割を果たしているという認識を深めています。

若年性アルツハイマー病は、この病気のまれな型です。30歳から60歳の人に発症し、アルツハイマー病の人全体に占める割合は5%未満です。若年性アルツハイマー病のほとんどの症例は家族性であり、親から受け継がれた既知の3つの遺伝子のうちのいずれかの変化によって引き起こされます。

アルツハイマー病の患者の大半は、通常60歳以降に発症する、いわば老年性のアルツハイマー病です。アポリポ蛋白E(APOE)遺伝子と老年性アルツハイマー病との関連について多くの研究が行われています。この遺伝子にはいくつかの型があります。そのうちの一つであるAPOE ε4は、アルツハイマー病発症リスクを上昇させると考えられています。しかしAPOE ε4型を保有していることが、必ずしもアルツハイマー病を発症することを意味するものではなく、またAPOE ε4を保有しない人でもアルツハイマー病を発症する可能性があります。

多くの専門家は、その他の遺伝子も老年性アルツハイマー病の発症に影響を及ぼす可能性があると考えています。世界中の科学者がこうした遺伝子を調査しており、APOE ε4の他に、老年性アルツハイマー病のリスクを上昇させる可能性がある多くの一般的な遺伝子が特定されてきました。

このように、アルツハーバー病は一歩一歩解決に向けて研究が進んでいます。 少しでも長く健康年齢を保ち、自分の信じた予防策を進め、良い薬が出るのを待ちましょう。 そんなに遠くではないかもしれません。

アルツハイマー病で現在承認されている薬は以下の通りです。

一般名 英語名 商品名 企業名 添付文書
ドネペジル Donepezil アリセプト エーザイ株式会社 PDF[リンク]
ドネペジル Donepezil ドネペジル (ジェネリック医薬品メーカー各社)
リバスチグミン Rivastigmine イクセロンパッチ ノバルティスファーマ株式会社 PDF[リンク]
リバスチグミン Rivastigmine リバスタッチパッチ 小野薬品工業株式会社 PDF[リンク]
ガランタミン Galantamine レミニール ヤンセンファーマ株式会社/
武田薬品工業株式会社
PDF[リンク]
メマンチン Memantine メマリー 第一三共株式会社/
メルツファーマシューティカルズ
PDF[リンク]

これらの薬を医師と相談しながら、本人に一番マッチするものを選んでいくわけです。

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