知っておきたい感染症の基礎知識(2) - 外因性感染症(MRSA、インフルエンザ、結核)


前の記事:
知っておきたい感染症の基礎知識(1) - 三大内因性感染症

前回、内因性感染症をやりました。今回は外因性感染症についてです。

MRSA  インフルエンザ    結核 

外因性感染症は、病原体が人から人へうつる病気、外からの病原体が入ることによって発症する感染症です。
では、具体的に見て行きます。

MRSA
≪MRSAとは≫
黄色ブドウ球菌は30%~50%の人が鼻腔や咽頭、皮膚や頭髪、腸管に保有する常在菌です。
傷や褥瘡から感染したり、手の傷から菌が食べ物を介して胃腸に入り嘔吐、下痢を起こす。

病原菌は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)

≪感染経路≫
接触感染:唾液やタン、膿、皮膚や便などにあるMRSAが手指等を介して感染。

≪症状≫
発熱や黄色い膿状の痰が出たり、水溶性の下痢、嘔吐など起こります。
重症化すると、敗血症、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎などに陥って死亡する事もあります。

≪感染しやすい人≫
・免疫力や大きく低下した場合
 >>栄養失調や貧血、糖尿病、ガン末期や、エイズ、免疫の病気があったり大きな手術後等
・体に傷やあったりカテーテル(管)が入っている人。
 >>気管切開や大やけど、尿道カテーテル留置、胃瘻や経管栄養、褥瘡など
・免疫を下げる薬を飲んでる人
 >>抗生剤の長期投与、ステロイドホルモン、抗がん剤

インフルエンザ
≪インフルエンザとは≫
インフルエンザには、新型インフルエンザ(H1N1)と、通常のインフルエンザ(A型、B型)があります。

新型インフルエンザ(H1N1)
症状:発熱、多臓器不全や重症化
潜伏期間:2~8日
感染経路:飛沫感染、空気感染、接触感染
発生する時期:1年を通じて
感染力:かなり強い
インフルエンザ(A型、B型)
症状:発熱、関節・筋肉痛、風邪症状
潜伏期間:1~5日(平均3日)
感染経路:飛沫感染、空気感染、接触感染
発生する時期:低温、乾燥する冬場
感染力:風邪より強い

≪治療は≫
・安静にして睡眠を十分にとること、また、高熱によって脱水症状が起こらないように、水分をしっかり補給
・「ノイラミニダーゼ阻害薬」と呼ばれる抗インフルエンザウイルス薬を使う「原因療法」と、症状を和らげるための薬剤を使う「対症療法」
 
インフルエンザウイルスは増殖のスピードが速いため、症状が出現して48時間以内にウイルスの増殖のピークがきます。このため、48時間以内に服用しないとお薬(ノイラミニダーゼ阻害薬)の効果が現れにくくなります。ノイラミニダーゼ阻害薬は、ウイルスの増殖を抑えて感染の拡大を防ぐお薬なので、発症後できるだけ早く服用を開始することが重要です。
細胞膜表面にあるノイラミニダーゼ(NA)を阻害する抗ウイルス薬の総称でリレンザやタミフル等がこれにあたる

また対症療法では、高熱の場合には解熱鎮痛薬(熱を下げるお薬)を、黄色痰(たん)など細菌の二次感染が疑われる場合には、抗菌薬(細菌を殺すお薬)を使います。

≪予防は≫
・体力や抵抗力をあげる
・ウィルスを持ち込まない(健康管理に注意し、流行中に会合や接触機会を減らす)
・手洗い、うがいの励行、マスク着用-サージカルマスク(使い捨てマスク)が望ましい
・環境整備:室温18-20℃、湿度60-70%、室内の換気(ただし、菌の巻きあがりに注意が必要です)
・予防接種 …免疫確保に1か月程度かかるので早めの摂取が望ましく、一定の期間しか効果がないので注意が必要。

結核
≪結核とは≫
昭和25年までは死因第1位の病気で有ったが、生活水準の改善や治療の進歩で激減した病気です。

病原体は結核菌で飛沫・空気感染が経路となります。

結核菌を吸い込んでも必ず「感染」するわけではありません。多くの場合、体の抵抗力により追い出されます。しかし、しぶとく菌が体内に残ることがあります。その場合、免疫が結核菌を取り囲み「核」を作ります。「結核」という名の由来はそこにあります。結核菌が体内に残っていても、ほとんどの場合、免疫によって封じ込められたままであり、一生発病しません。
こうして菌が体内に潜伏し、封じ込められたまま活動していない状態のことを「感染」といいます。「感染した」だけの状態なら、周囲の人にうつす(感染させる)心配はありません。

≪症状は≫
初期の症状はカゼと似ていますが、せき、痰(たん)、発熱(微熱)などの症状が長く続くのが特徴です。また、体重が減る、食欲がない、寝汗をかく、などの症状もあります。さらにひどくなると、だるさや息切れ、血の混じった痰(たん)などが出始め、喀血(血を吐くこと)や呼吸困難に陥って死に至ることもあります。

≪診断方法は≫
ツベルクリン反応、胸部レントゲン、喀痰培養

≪治療は≫
基本的に薬で治します。3~4種類の薬剤を服用します。 服用期間は、基本的に6ヵ月ですが、個人の病状や経過によって長くなることがあります。

入院期間は、排菌が停止して他の人にうつさなくなったことが確認されるまでです。統計上による入院期間の平均は、およそ65日程度です。 ただし、入院および治療期間は個人の病状や経過によって異なるため、データはあくまで参考に過ぎません。 また、他の人に感染させる恐れがある(排菌している)患者の方(要入院)でも、薬をきちんと服用すれば、通常は約2ヵ月程度で排菌は止まります。

≪感染予防は≫
結核を発症している人を早期発見する事。
健康診断で年1回は胸部レントゲン写真撮影、再発しやすいので既往歴の確認
日常生活で抵抗力が弱まらないように注意。
手洗い、うがい、マスク着用
BCGの接種等

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