前の記事[脱水症の知識(熱中症の原因にもなります) 1/3]
前回は脱水のパターンが、水が不足。Naが不足の2つのパターンがあるところまでやりました。
今回は、電解質代謝の主役である腎臓について説明します。
まず、腎臓の有名な機能として
◆『排泄機能』があります。
心臓から送られた血液が腎臓の糸球体でろ過されて140リットルの尿が作られます。 このうち、99%は尿細管で再吸収されて再び血液に戻されます。
残った約1%が尿として排泄されるのです。 そこのあなた、140リットルを読んだ時に打ち間違えと思いませんでした? 体内ではビックリするくらいの尿が作られるのです。
2つめの機能として『体液の恒常性の維持』です。
腎臓は血液を介して体液の浸透圧の調整や体液量の調整など体液の恒常性(ホメオスターシス)に深くかかわっています。
少し上でも触れましたが、
(1)細胞外液の浸透圧の維持
(2)細胞外液量の調節Naの排泄や再吸収を調整することで細胞外液量の調節をしている。
(3)体液のpHの維持
により、体液の恒常性が行われているのです。
3つめの機能として『円分泌機能』
この辺は読み流してもらって構いません。 次のような酵素やホルモンを生産、分泌して血圧の調節にもかかわっているのです。
(1)レニン:血圧、体液量の調整
(2)カリクレイン:血圧を下げる
(3)プロスタダランジン:Na利尿に働く
(4)エリスロポエチン:造血機能を高める
となります。
腎臓のまとめとしてこんな話をしてみましょう。
毛細血管内の浸透圧は組織間血管の浸透圧より高い。 と、いうことは、、組織間血液は毛細血管に引き込もうとする力を受けています。
健康であれば、全体的なバランスが保たれているのですが、低たんぱく血症などでバランスが崩れると、組織間液へ水の移動が起きて組織間液が増加し浮腫みが生じる事になります。
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