~緑茶や赤ワインのように、メープルシロップがアルツハイマー病に効果がある可能性を発見~
カナダのメープルシロップ産業を代表するケベック・メープル製品生産者協会(カナダ・ケベック州)は、2016年3月13日と14日に開催されたアメリカ化学会の年次会合におけるシンポジウムにおいて、国際的な研究グループによって発表された、神経変性病、特にアルツハイマー病の予防において、天然の食物に優れた効果が期待できるという24の研究結果を公表しました。このシンポジウムにおいて、天然のメープルシロップが初めて、アルツハイマー病の損傷から脳細胞を保護する見込みがある健康機能食品群に仲間入りしました。
トロント西部総合研究所のドナルド・ウェーバー博士の研究では、天然のメープルシロップの抽出物が、脳細胞で発見される2種類のタンパク質、βアミロイドとタウペプチドの凝集や誤った折り畳みを防ぐ手助けをする可能性があることを発見しました。細胞タンパク質が不正に折り畳まれたり凝集したりすると、それらはアルツハイマー病や他の脳疾患を発症する原因となるプラークを蓄積、形成します。
シンポジウムでの別の研究は、天然のメープルシロップの抽出物が、βアミロイドタンパク質のフィブリル化(もつれ)を抑制することや、齧歯(げっし)動物のミクログリア脳細胞における神経保護効果があることを示しました。研究者たちは、ミクログリア脳細胞機能の減少は、アルツハイマー病や他の神経系の問題に影響することを発見しました。また、メープルシロップの抽出物は、実験室での研究において、アルツハイマー病の回虫モデルの寿命を延ばしました。この研究は、テキサス州立大学の研究者と協働で、シンポジウムのオーガナイザーであるナヴィンドラ・シーラム博士が率いるロードアイランド大学によって行われました。
「緑茶や赤ワイン、クルクミンやザクロといった自然食品が、アルツハイマー病に効果がある可能性のための研究は続けられています。今後の ヒト介入による更なる検証が必要とされますが、いま実験室での研究の段階で、カナダ産メープルシロップの高フェノール抽出物に、赤ワインに含まれる成分、レスベラトロールと同様の神経保護効果がみつかりました」とシーラム博士は述べました。
これまでの研究結果は、過去数年において、ユニークな健康効果をもつ100%天然の生成物であるカエデの樹木から直接採取された樹液を煮詰めてつくるメープルシロップにみられる固有の性質の発見に役立っています。メープルシロップの成分による予防効果がアルツハイマー病の治療に役立つ可能性があるかどうかは、更なる齧歯(げっし)動物、最終的にはヒト介入研究が必要とされます。
ケベック・メープル製品生産者協会のセルジュ・ボーリュー会長は、これらの研究によって得られた知見、および天然のメープルシロップが神経系の健康に効果がある可能性について胸を踊らせています。そして次のように語りました。「ケベック・メープル製品生産者協会と7,300のケベック・メープル製品生産企業は、食品と健康のより良い理解を目指し、科学的研究を支えています。天然のメープルシロップの健康効果の研究は2005年に始まりました。天然のメープルシロップは、100種類以上の生物活性化合物を含み、そのうちのいくつかが抗炎症の特徴を持つことは既に知られています。脳の健康における研究は新しく、メープルシロップのこの分野における更なる可能性を楽しみにしています」
天然のメープルシロップが気になる方は、下をクリック

参考になったでしょうか。もしよろしければ下にコメント欄がありますのでコメントをいただければ修正や加筆の参考になります。お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いします。
最後までご覧いただきありがとうございました。みなさんの参考になるようがんばりますのでまたお越しください。
≪ケアマネージャー≫ |
≪社会福祉士≫ |
≪介護福祉士≫ |
初任者研修 【 |
---|