2016 年 3 月 25 日
公立大学法人大阪市立大学 広報室発表
既存医薬品リファンピシンに広い認知症予防効果を確認
※リファンピシン : 結核菌など抗酸菌を死滅させるお薬です。おもに、結核の治療に用います。
大阪市立大学大学院医学研究科 脳神経科学の富山貴美とみやまたかみ准教授らのグループは、金沢大学、富山大学、米国ノースウェスタン大学と共同で、既存医薬品であるリファンピシンに認知症を予防する広い作用があることを世界で初めて突き止めました。
認知症は発症前からの予防が重要であると最近では考えられています。予防薬に必要な条件は、安全・安価・内服可能で、できれば一剤で認知症の様々な原因タンパク質に作用できることです。認知症にはアルツハイマー病、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症などがありますが、その原因タンパク質はそれぞれアミロイド β、タウ、α シヌクレインであることがわかっています。これらのタンパク質が脳内でオリゴマーを形成し、神経細胞の機能を障害することで病気が発症すると考えられています。研究グループは、結核やハンセン病などの治療に使われてきた抗生物質リファンピシンに、アミロイド β、タウ、α シヌクレインのオリゴマー形成を抑える作用があることを発見しました。リファンピシンをアルツハイマー病や前頭側頭型認知症のモデルマウスに1カ月間経口投与すると、脳のオリゴマーが減少し、シナプスが回復して、記憶障害が改善されました。
リファンピシンは古くからある薬なので副作用に関する情報も蓄積されており、今ではジェネリック医薬品として安価に供給されています。今回の発見は、リファンピシンあるいはその誘導体が様々な認知症の予防薬として有望であることを示唆しています。

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