【雑記帳】修復的アプローチ


先日市主催の研修で修復的アプローチというものに参加してきました。

サブテーマは『高齢者虐待の潜在的リスクを減らすために』というもの。

不幸なことに偏頭痛が酷くあまり集中して聞くことが出来なかったのが悔やまれるところです。。

今回の研修で残念だったのが、パワーポイントの資料を事前にもらっておりその書いてある通りにしか講義をしていなかった事。
出来れば、書いてある内容から背景や話を膨らませた講師の方の考え方や人間的な対話がほしかったところであります。

虐待を受けている高齢者を支援する際に、高齢者の気持ちや家族の気持ち、お互いの立場や主張を考えなくてはなりません。

虐待を受けている高齢者の気持ちとして、
 ・自分を傷つけている家族を恥じたり恐れたりしている。
 ・家族ともめ事を起こしたくない。
 ・警察や相談機関などにかかわってほしくない。
 ・虐待や事件に発展する可能性に気付かない。
 ・暴言や暴力等を単にやめてほしいだけである。
 ・孤立していて、ただかかわってくれる人がほしい。
 ・自分を責める。
 ・「老いぼれた」「ボケた」などと言われたくない。

虐待や不適切介護をしている家族
 ・介護に疲れている。
 ・介護で利用できる資源が少ない
 ・高齢者の判断に合意できない
 ・自分には、高齢者のお金を管理する権限が与えられていると思っている。
 ・お金はいつか返すと思っている(かもしれない)
 ・お酒やギャンブルに依存している。

そんな中、高齢者が望んでいるものは
 ・自分を傷つける行為が止むこと
 ・自分のw支えてくれる人
 ・自分への敬意
 ・ほどほどのところへ関係を戻したい
 ・問題解決への導きがほしい
 ・普通の生活を続けられるように助けてほしい
 ・社会人としての責任を果たす生活を続けたい
 
そして、高齢者が望む結末を導くためには
 ・双方の話を公平に聴いてくれる人
 ・双方に対して常識的な「して良いこと、悪いこと」を述べてくれる人。
 ・感情的にならず体面を保ちつつ、話し合うことに立ち会ってくれる人。

昔は仲裁者として立場の人が現状いなくなった
 ・親族が超高齢化して仲裁者になれない
 ・別居家族とあまり交流していない
 ・家族や親族と関係は悪くないが疎遠
  >>同居家族との関係を誰にも言えない時代

家族関係を修復し、潜在的リスクを減らすために 第3の選択肢が必要
 血縁から地縁へ >> 同居家族との関係悪化を誰かに言うことを助ける。

 それにより、不本意な「虐待」「ネグレクト」「加害者」をつくらない
 警察、救急医療、市、家庭裁判所以外の選択肢

その手法の一つとしてRJ対話がある。

>>RJサークルでの対話方法
 ・輪になって座る
 ・サークルキーパーが、RJサークルのルールをメンバーに守らせる
  >>ルール
   ・トーキングピースを順に回し、ピースを持っている人だけが話せる
   ・サークルキーパーだけが、トーキングピースをもっていなくても話せる
   ・メンバーは話したくないとき、話さなくてもよい
   ・左回りに順に話をしていきます。
  >>考え方
   ・お互いを尊重する
   ・相手の話をよく聞く
   ・相手を非難しない

※トーキングピース …なんでも良いようです。私が見た限りだと細長いもの(マイクに見立てられるもの)が良いように感じました。
※サークルキーパー …話の中心となる人で、メンバーが聴くことに徹するルールなので、サークルキーパーの引き出し方が成功のカギになるように感じました。

私がロールプレイした時は、サークルキーパーを含め8人の輪で実践。
 1週目は、輪の中に数枚の単語が書かれた紙を置いて「尊重」を言い換えるならどんな言葉が良いか。そして、その言葉を選んだ理由と自己紹介。
     ※これは応用がいろいろ聞くみたいです。
 2週目は、今まで支援(関わり)の中で困難だと思ったこと。
 3周目は、その困難な事例は、誰の話を主に聞いていたか。 本人の意向か、家族の意向か、はたまた業務の都合か等々
 4週目は、感想
 >>1週失念して足りないような気もするけど

あくまでロールプレイの一環なので、本来は虐待高齢者などの家族同士で、はたまた地域ネットワーク等で使っているそうです。
今回のロールプレイをして感想は3点
 1:サークルキーパーの役割が非常に重要である。
   …メンバーは質問等が出来ないので、サークルキーパーの声掛けでいかに言葉を引き出すか、話しやすい雰囲気になるかが変わる
 2:テーマに応じたメンバーの人数が非常に重要である。
   …話好きの人が多いのか、一人一人の話が長くなると飽きてくる。。しかもみんなの話を次の週まで覚えてられない。。 それをするトレーニングなのかもしれませんが
 3:サークルキーパーの左側に座った人ほど先に話すので、あとの話を聴いてこう話せば良かったと毎回思う
   …これは左側の人ほど感じていたようです。 サークルキーパーの右隣に座った人も、きっとそう思ってるんだろうな~と考え中が発言していたそうです。

この聴く体験により
 ・傾聴すること、傾聴してもらう体験
 ・他者の体験を聴くことからあたらな気づきが生まれる
 ・他から指摘されるのではなく、自ら気づくことができる
 ・高齢者と家族がお互いに傾聴できる
 ・お互いを尊重して対話する素地ができる
 ・関係を修復する欲求、または兆しが生まれる
 ・望ましくない行為への内発的な抑止感が育つ
 ・再発防止力が高まる

どのような高齢者にふさわしいのか?
 ・高齢者と家族の気持ちがすれ違っている
 ・近くに相談できる人がいない高齢者
 ・別居の家族や親族とあまり交流がない
 ・家族によりお金の使い込みが常態化している
 ・緊急性は高くないが、心配な高齢者
 ・高齢者に、生きるエネルギーがある

RJ対話に導くために援助者に求められる力とは
 ・傾聴する力、受け止める力
 ・共感していることを、高齢者に伝える力
 ・高齢者を勇気づける力
 ・攻撃的な言動にも受け止めて傾聴できる力
 ・アサーティブな対応力
 ・社会的な圧力の影響に関する知識と対応力
 ・コミュニケーション能力や関係形成の上で、困難さや障害を持つ人たちに関する知識

※アサーティブ:「アサーティブ(Assertive)」の訳語は、「自己主張すること」。
しかし、アサーティブであることは、自分の意見を押し通すことではありません。自分の要求や意見を、相手の権利を侵害することなく、誠実に、率直に、対等に表現することを意味します。

とまあ、傾聴する事が私みたいに苦手な人にとってはよいトレーニングツールになるかと思います。



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