【介護支援】ケアマネ試験から知識吸収(特定疾病)


特定疾病について正しいものはどれか、2つ選べ

①特定疾病は、罹患率・有病率に加齢との関係が認められ、医学的根拠が明確に定義でき、継続して要介護状態等になる割合が高いと考えられる疾病であり、現在16疾病が定められている。
②特定疾病は、すべて特定疾患治療研究事業対象疾患に指定されている。
③がんの末期は、要介護状態・要支援状態が継続する見込みの期間が、6か月に満たないため、特定疾病には指定されていない。
④多系統委縮症とは、オリーブ橋小脳委縮症、脊髄小脳変性症、線条体黒質変性症の3つの疾患を差す。
⑤進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症には、いずれもパーキンソン症状がみられる。

何気に難しいです。特定疾病が16個あるのを覚えるのはともかく、その16種類を細かく記憶している人なんているのかしら、、、いるんだろうなぁ
自分で解いたら、1と4かと思いましたが、正解は1,5です。

まず、特定疾病について。
※特定疾病については、過去に2回訪問看護で掲載しています。
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特定疾病とは(厚労省)
特定疾病とは、心身の病的加齢現象との医学的関係があると考えられる疾病であって次のいずれの要件をも満たすものについて総合的に勘案し、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因し要介護状態の原因である心身の障害を生じさせると認められる疾病である。
1) 65歳以上の高齢者に多く発生しているが、40歳以上65歳未満の年齢層においても発生が認められる等、罹患率や有病率(類似の指標を含む。)等について加齢との関係が認められる疾病であって、その医学的概念を明確に定義できるもの。
2) 3~6ヶ月以上継続して要介護状態又は要支援状態となる割合が高いと考えられる疾病。

2 特定疾病の範囲
特定疾病については、その範囲を明確にするとともに、介護保険制度における要介護認定の際の運用を容易にする観点から、個別疾病名を列記している。(介護保険法施行令第二条)

  がん【がん末期】※
  (医師が一般に認められている医学的知見に基づき回復の見込みがない状態に至ったと判断したものに限る。)
  関節リウマチ※
  筋萎縮性側索硬化症
  後縦靱帯骨化症
  骨折を伴う骨粗鬆症
  初老期における認知症
  進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病※
  【パーキンソン病関連疾患】
  脊髄小脳変性症
  脊柱管狭窄症
  早老症
  多系統萎縮症※
  糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網膜症
  脳血管疾患
  閉塞性動脈硬化症
  慢性閉塞性肺疾患
  両側の膝関節又は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
  (※印は平成18年4月に追加、見直しがなされたもの)
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  と、なっています。

  ここまで書いて分かる通り、①は正しい設問になります。

  次いで【特定疾患治療研究事業対象疾患】についてですが、これは特定疾病の16を超えて56種類あります。
  特定疾病とかぶる疾病は、筋萎縮性側索硬化症・脊髄小脳変性症・悪性関節リウマチ・パーキンソン病関連疾患・後縦靱帯骨化症・多系統萎縮症が挙げられます。

  すべて特定疾病の疾病が指定されているわけではありません。  参考:特定疾患治療研究事業対象疾患

がんの末期は、余命が6か月に満たないと判断される場合、認定の継続見込期間が6か月とされているが継続見込期間を脂肪までの間として認定が行われます。

  ④の多系統委縮症とは、自律神経症状、小脳症状、パーキンソン症状が特徴的に現れ、進行するとそれぞれの症状が重複し、多系統の委縮がみられる疾患です。
   設問では、→オリーブ橋小脳委縮症、脊髄小脳変性症、線条体黒質変性症
   正解は、→シャイ・ドレーガー症候群、オリーブ橋小脳委縮症、線条体黒質変性症の3つを差します。
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シャイ・ドレーガー症候群(Shy-Drager syndrome:SDS)は、自律神経症状を主要症状とする脊髄小脳変性症の中の病型のひとつである。

多系統萎縮症(MSA)のひとつで、他にオリーブ橋小脳萎縮症(OPCA)や線条体黒質変性症(SND)がある。1986年1月1日以降、特定疾患に認定されている。(現在はオリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症とともに多系統萎縮症として、特定疾患に27番目の疾患として認定されている。)
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オリーブ橋小脳萎縮症(オリーブきょうしょうのういしゅくしょう、Olivopontocerebellar atrophy (OPCA))は、脊髄小脳変性症の一種。多系統萎縮症の一病型である。

他の脊髄小脳変性症と同じく小脳に萎縮が見られるほか、脳幹にも著明な萎縮が見られる。特に橋底部と中小脳脚に強い。延髄オリーブの膨らみも小さい。これらが基本病変としてあるほか、シャイ・ドレーガー症候群や線条体黒質変性症の病変が見られることもある。
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線条体黒質変性症

筋肉のこわばり(筋強剛)、動作の緩慢さ(運動減少、無動)、そして転びやすくなる姿勢反射障害などのパーキンソン病に似た症状がみられます。しかし、手指のふるえ(振戦)はあまり強くないのが普通です。また、パーキンソン病に対する薬(抗パーキンソン薬)の効きが悪く、病気の進み方が速いことも特徴です。病気が進むと、運動失調などの小脳症状や、立ちくらみや排尿障害などの自律神経症状もでてきます。  病理学的な病変の分布は、黒質の神経細胞の脱落ばかりではなく、被殻や尾状核の神経細胞も高度に障害されています。さらに、小脳や脊髄の中間外側核などの障害もみられます。これらの多系統の神経細胞の障害と症状から、多系統萎縮症の一型として位置づけられています。
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最後に、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症でのパーキンソン症状ですが、先ずどんな症状かというと

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パーキンソン病の中核をなす4つの重要な症状以下の通りです。

手足がふるえる(振戦)
動きが遅くなる(無動)
筋肉が硬くなる(固縮)
体のバランスが悪くなる(姿勢反射障害)

主な非運動症状

自律神経系症状
便秘、排尿障害(頻尿)、起立性低血圧
睡眠障害
不眠、むずむず脚症候群、REM睡眠行動障害
精神症状
抑うつ、不安、無関心、(幻覚、妄想)
認知機能障害
その他
痛み、倦怠感
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特定疾病の記載で

 進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症及びパーキンソン病※
  【パーキンソン病関連疾患】

と記載があります。この通り正しいとなります。

 進行性核上性麻痺 → パーキンソン病関連疾患(1)進行性核上性麻痺(公費対象)
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1. 「進行性核上性麻痺」とはどのような病気ですか
脳の特定の部位 (基底核、脳幹、小脳) の神経細胞が減少し、転びやすい、下の方が見にくい、認知症、しゃべりにくい、飲み込みにくいといった症候が出現する疾患です。発病時には、パーキンソン病とよく似た動作緩慢や歩行障害などを示すために区別がつきにくいことがあります。
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 大脳皮質基底核変性症 → パーキンソン病関連疾患(2)大脳皮質基底核変性症(公費対象)
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1. 大脳皮質基底核変性症とは?
パーキンソン症状(筋肉の硬さ、運動ののろさ、歩行障害など)と大脳皮質症状(手が思うように使えない、動作がぎこちないなど) が同時にみられる病気です。身体の左側または右側のどちらか一方に症状が強いのが特徴ですが、典型的な症状に乏しく、診断の難しい場合が少なくありませ ん。40歳以降に発病し進行します。
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 パーキンソン病 → パーキンソン病関連疾患(3)パーキンソン病(公費対象)
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1. パーキンソン病とは
ふるえ、動作緩慢、小刻み歩行などを主な症状とする病気です。
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